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越境ECを始めるならサイト構築?モール出店?メリット・デメリットまとめ

これからどこかの国での越境ECを始めようと考えている事業者にとって、まず初めにイメージするのが、売る商品とその販売形態ではないでしょうか。越境ECを実施する方法は、越境ECサイトの構築と越境ECモール出店の大きく2種類の方法に分かれます。
そこで今回は、サイト構築とモール出店のそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

DATE : 2022/05/20

1.越境ECを始める方法

越境ECの2つの方法であるサイト構築とモール出店それぞれの意味を確認していきましょう。

●サイト構築
自社が独自に越境ECに対応したECサイトを立ち上げる方法です。立ち上げるのは日本国内、もしくは販売先の国や地域のどちらかとなります。現地で使われている言語でサイト内のテキストを記述します。決済も現地に即した方法を導入し、国際配送を可能にします。サイト構築後は、運営代行サービスを利用することもできます。

●モール出店
モール出店とは、現地にすでに構築されている越境EC向けのECモールに出店することをいいます。ECモールとは日本でいう楽天市場やAmazonのような存在で、越境ECが行えるプラットフォームを指します。
例えば、中国の越境ECモールには、天猫国際(Tmall Global)や京東全球購(JD Worldwide)があります。また、日本国内でも越境ECが行えるモールが存在します。例えばAmazon Global、ebayなどが挙げられ、どちらも問い合わせなどをしたとき、日本語でのサポートが受けられるので利便性が高いでしょう。

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2.越境ECのサイト構築のメリット・デメリット

まずは、サイト構築のメリットとデメリットを見ていきましょう。

2-1.メリット

●デザインの自由度が高い
サイト構築の大きなメリットとして、ECサイトのデザインの自由度が高い点が挙げられます。モールのように既存のデザインに縛られることなく、自由に会社やブランドの世界観を出すことができます。

●ブランディングがしやすい
ブランドの世界観を出しやすいという点では、デザインといった見た目だけでなく、ECサイトにおけるカスタマーエクスペリエンス、つまり購買体験全体を通した流れにおいてブランディングがしやすいということです。認知度アップが求められる海外において、非常に有効といえます。

●販売先の国・地域や取扱商品も自由に決めることができる
サイト構築は、あらかじめ販売先の国・地域や言語が限られているモール出店と比べて、自社が求める国・地域への出店が可能となります。

2-2.デメリット

●サイト構築に大きな初期投資が発生
サイト構築では、サーバの設置やレンタル、サイトのデザイン、構成、プログラミング、アップなど一連の流れすべてを自社で実施するため、コストがかかります。機器やソフトウェアはもちろんのこと、サイト構築ができるスキルを持つ人材の確保が必要となります。

●多言語化・セキュリティ施策が必要
サイト構築の際に、多言語対応やサイトのセキュリティ対策も自社で実施する必要があります。対応するためのスキルやコストも考慮しなければなりません。

●導入までに時間を要する
モール出店と比べれば、サイト構築は構築が必要になることから、導入までに時間を要します。素早く始めたいという場合には不向きです。

●集客のための広告投資が必要
コスト面では、知名度アップや集客施策を自社が実施する必要があるため、一般的には広告投資を行います。広告費がよりかかる可能性があります。

3.越境ECのモール出店のメリット・デメリット

続いては、モール出店のメリットとデメリットをご紹介します。

3-1.メリット

●導入コストが抑えられる
モール出店の場合、サーバの設置やサイト構築といったコストや人員確保が不要となりますので、導入コストは比較的抑えられます。

●一定数は集客が見込める
出店先の越境ECモールが、ある程度、ユーザー数を抱えている場合には、アクセスもある程度は見込めるでしょう。集客施策が不要というわけではありませんが、ゼロから集客が求められるサイト構築と比べれば楽といえます。

●必要とされる機能が揃っている
越境ECモールでは、決済システムやカートシステム、多言語対応などの仕組みは初めから構築されているものを利用できるので、基本的には自身で準備する必要がないのはメリットです。スピーディーに越境ECを始められます。

3-2.デメリット

●自由度が低くブランディングがむずかしい
サイト構築と比べて、デザインなどの制約が大きいため、ブランディングがむずかしいといわれています。オリジナル性を出す努力と工夫が求められます。

●競合他社が多くなる
越境ECモールは、多くの企業や個人が出店して販売しています。そのため、競合他社が多いという課題が出てきます。いかに差別化を図るかが必要です。

●出店料などの運用コストがかかる
越境ECモールでは、出店料やシステム利用料、売上高に応じた販売手数料などがかかります。利用するモールによって異なりますが、運用コストがかかるという点は共通しています。

●顧客のリストが取得できない
出店先の越境ECモールによって異なりますが、商品を購入者した顧客のリストを運営元から取得できることはほとんどないといわれています。顧客リストの取得・蓄積ができないというのは、大きなネックになることもあります。

4.まとめ

越境ECを始める際には、サイト構築とモール出店の大きく2通りの方法があることをご説明してきました。いずれもメリットとデメリットがあることから、どちらが良いかは、自社の環境や目的、体制、予算などによって変わってくるでしょう。正しく理解して、最適なほうを選びましょう。

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