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中国ECサイトの配送・物流手法の特徴とは?越境ECの送料の決め方もチェック

中国ECサイトを運営し、越境ECに取り組む際には、配送や物流の方法や送料を適切に定めて運用することが重要です。

特に中国ECにおける配送はリスクが大きいこともあり、中国大手EC業者も特に注力している分野でもあります。

そこで今回は、中国ECサイトの配送の特徴や、配送・物流手法、越境ECの送料の決め方などをご紹介します。

DATE : 2022/04/04

1.中国ECにおける配送の重要性

近年、中国EC市場は大きく拡大しています。

eMarketerの調査結果によれば、2020年、中国のEC小売額は約2兆2,970億ドルに達し、世界最大のEC市場規模となっています。

これに伴い、配送業界も急スピードで成長しています。これはECが活発化すると共に、物流業に対して政策の支援が強化されていることが大きな要因と考えられます。

中国国家統計局のデータによると、中国国内の宅配便業務量は2016年から年々順調に増加ており、2019年は635.2億件のところ、2020年は833.6億件と31.2%の大きな伸びをみせています。

出典:ジェトロ「中国 EC 市場と活用方法」
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/0f325ff0aaf3c1b8/20210012.pdf

みずほ銀行「令和2年度海外農業・貿易投資環境調査分析委託事業 (COVID-19 によるグローバル・フードバリューチェーンへの影響分析調査(欧州・中国等)) 最終報告書 2021年3月」P.86
https://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokkyo/food_value_chain/attach/r2_Covid_europe_china_middleeast_all.pdf

もともと、ECにおいて配送は欠かせないものですが、特に中国ではECにおける配送はとても重要になります。その理由をみていきましょう。

1-1.中国では配送トラブルのリスクが高い

日本での配送と、中国の配送とは事情が異なります。主に、中国では配送中の商品の破損や紛失、遅延などのトラブルが頻繁に起きています。これは日本と比べると大きな違いといえます。例えば、「ワレモノ注意」の意味のシールを梱包した箱に貼っていたとしても、日本と同じような取扱いはあまり期待できないといわれます。このような事情もあり、EC事業者にとってみれば、配送はいかに信頼のおける業者に任せるかということが中国国内でも重要になってきます。

1-2.他社との競争に勝ち残るために配送の差別化が重要

そもそも中国ECにおける他社との差別化競争においては、配送を制覇しなければ勝つことができないといっても過言ではありません。いくら顧客がEC上で快適に買い物ができても、いざ届いて箱を開けてみたら、商品が破損していた、そもそも届かないなどということがあれば、二度とそのECサイトは利用されなくなり、評判も落ちてしまうでしょう。他社との競争に勝ち残るためには、配送、物流を徹底的に顧客にとって良きものにして信頼を獲得し、差別化を図ることが重要になります。

2.中国EC大手の配送・物流への取り組み

近年、中国ECサイトにおいては、「天猫(Tmall)」と「京東(JD.com)」が大きなシェアを占めています。

網経社電子商務研究中心「2019 年度中国オンライン小売市場データ監測報告」によれば、2019 年の中国国内 EC プラットフォームのシェアトップは「天猫(Tmall)」で50.1%、次いで「京東(JD.com)」で26.5%でした。

出典:ジェトロ「中国 EC 市場と活用方法」
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/0f325ff0aaf3c1b8/20210012.pdf

これらの中国ECの2大サイトは、どのように配送・物流に取り組んでいるのでしょうか。確認しておきましょう。

2-1.天猫(Tmall)

配送は、委託する配送業者をどこにするかによって命運が分かれるものです。天猫(Tmall)を展開するアリババグループは、数多くの大手配送業者と提携することで体制を強固にしています。天猫(Tmall)では、大手の配送業者数十社と提携しているため、その中から店舗が配送業者を自由に決めることができます。また近年は実店舗と連動させ、顧客の自宅の最寄りの店舗から配送することでスピーディな配送を実現する仕組みも取り入れられています。

2-2.京東(JD.com)

京東(JD.com)は、物流や配送に非常に力を入れていることで知られています。広大な土地をもつ中国にもかかわらず、そのポリシーは「注文の約85%は受注した翌日までに配送すること」とされています。それだけ、良い買い物体験を顧客へ提供したいという思いがあるようです。

京東(JD.com)が他社と異なる点は、自社で自前の物流・配送ネットワークを所有している点にあります。中国国内にある倉庫から配送され、さまざまな大きさの荷物、越境ECもカバーしています。これらの配送ネットワークは、約10年かけて構築したものといわれています。

3.越境EC配送には日本の大手配送業者も業務提携

中国ECの中でも、国をまたぐ越境ECにおいてはさらに物流は重要になってきます。近年は、日本から中国への越境EC配送に、日本の日本郵便などの大手配送業者も参入しています。

日本郵便は2017年10月に「ゆうグローバルエクスプレス」(UGX)という日本企業から海外各国の購入者へのドア・ツー・ドア配送を実現する国際宅配便サービスを開始しました。これは中国物流会社「申通快(文字化け1文字)」の日本法人である申通エクスプレスジャパン(STO)が提供する、中国への越境EC通関と中国国内配送網を利用したものです。中国の大手宅配事業者と提携することで、日本から中国への越境EC市場の拡大に備えました。

また日本通運は、2016年より中国ECモール最大手のアリババグループと業務提携し、越境ECサイト「天猫国際」出店者への物流サービスを提供しています。

2018年3月には中国最大の港湾運営会社である上海国際港務(集団)傘下の上港集団物流と業務提携し、物流事業全般で協力し合うことを決めました。ECにおける協力も視野に入れています。

今後、日本でも中国越境ECの物流・配送に力を入れる動きはますます高まっていくでしょう。

4.越境ECの海外配送の特徴

ところで、中国やその他の海外各国への越境ECに取り組もうとしている日本企業にとって、海外配送は勝手がわからないところも多いでしょう。そこで、越境ECの海外配送の特徴をご紹介します。

4-1.越境ECの配送方法は主に3通り

越境ECには、主に次の3つの配送方法があります。

(1)直接配送
自社が日本国内から国際便を利用して、海外の購買者のもとへ届ける方法です。
日本では、日本郵便や佐川急便、ヤマト運輸が国際便を手がけています。またドイツの大手国際配送会社DHL、米国企業のFedExも日本から海外へ配送しています。

(2)日本国内物流業者と提携して発送
日本から、日本の物流業者を通じて配送する方法です。日本の越境ECを支援している運送業者に委託する形です。航空便と船便があります。

(3)海外の現地に拠点を置いて現地から発送
海外の国の現地に日本企業が拠点を置き、倉庫などに保管している商品を現地の物流業者を介して、もしくは自社が自ら配送します。

4-2.国によって配送にかかる日数が異なる

国によって、配送日数が大きく異なるため、越境ECサイトの利用ユーザーによく周知する必要があります。日本から航空便や船便などを利用する場合は特に、日数がかかります。

4-3.関税の手続きが必要

越境ECの場合、税関を通る必要があり、関税手続きが必要になります。

4-4.配送品質が期待できないことが多い

日本国内の配送業者はとても丁寧に荷物を運び、その配送品質が高い傾向がありますが、海外の配送品質は日本ほど高いものは期待できません。

5.越境ECにおける海外配送の注意点

越境ECを始める場合に、海外配送において次のことを注意するのをおすすめします。

5-1.配送日数目安をあらかじめユーザーに伝える

越境ECサイトに訪れたユーザーに対して、商品ごとにどのくらいの配送日数がかかるのかを伝える必要があります。特に配送日数が長い越境ECの場合、明確に伝えておくことで、顧客満足度が上がり、「なかなか届かない」というクレームを防ぐことができます。

5-2.最短で届けるよう調整する

海外配送は日数が大幅にかかってしまうものですが、それでも企業努力で各社にかけあってできるだけ最短で届けてもらえるように調整することが大切です。配達先によって異なりますが、DHLでは最短翌日、日本郵便のEMS(国際スピード郵便)では最短2~4日程度といわれています。

5-3.梱包をしっかり行う

海外配送の場合に、万が一のことも考えて、梱包の際には緩衝材を多く詰めるなど、強固に行うことが大切です。

5-4.配送品質レベルの高い配送業者を選ぶ

海外配送の品質レベルは重要です。配送業者の選定に注力するほか、自社配送も検討する必要があります。

5-5.送料、税金、通関手数料を配慮する

日本国内のECと比べて、送料が大きくなるため、できるだけ安く抑えてユーザーの負担を減らし、自社の利益を出したいところです。

また、海外配送では税金や通関手数料もかかるため、それを購買時に上乗せする必要があります。国によって額や税金の有無は変わります。

5-6.海外各国によって配送可否を確認しておく

海外の各国によって、輸入規制がある場合や、申請許可の取得が必要な品もあるため、あらかじめ送り先の国の輸送規定をしっかり確認しておく必要があります。

5-7.通関手続き・手数料は複雑なので代行会社に依頼する

通関手続きや通関手数料の変動などの対応や管理は、不慣れであるとなかなかむずかしいものがあります。特に通関手続きは英語や現地の言語で行う必要があります。

そうした手続き全般を引き受けてくれる代行会社があるため、利用したほうがスムーズと考えられます。

6.越境ECの送料の決め方

越境ECでは、送料に配慮する必要があることをお伝えしました。実際、どのように決めると良いのか、そのポイントをご紹介します。

6-1.送料の決め方のポイント

送料は、航空便、船便、陸便どれを利用するかによって変わります。当然海外から発送すると送料が大幅にかかるため、購入の金額も上がってしまい、ユーザーは購入のハードルが高くなってしまいます。そのため、できるだけ送料を抑える工夫をするのがポイントになります。

6-2.送料設定の4つのパターン

送料を決める際には、主に4つのパターンが考えられます。

(1)商品1個ごとに送料を計算する
通常通り、商品1個につき、送料を毎回計算して設定する方法です。購入する品数が増えるほど送料が高くなるため、ユーザーはまとめて買いにくくなります。少額商品を数多く販売する場合は、よく検討するのがいいでしょう。

(2)発送重量ごとに送料を計算する
一回の注文に対して商品や個数に応じて重量が変わってきますが、その重量に応じて送料を計算する方法です。重量は商品によって異なるため、管理がむずかしいことがあります。

(3)1回の発送に対して送料を一律にする
自社の商品を販売する際、1回の配送に対して送料を調整し、一律にする方法です。まとめて多くの商品を買ってもらいやすくなります。とはいえ商品を多く買ってもらうほど店舗側の送料負担が増えるため、慎重に設定する必要があります。

(4)送料無料にする
何をいくつ買っても送料無料にする方法です。商品の価格に送料も含めてしまうことが多いです。ユーザーメリットがありますが、関税が送料込みの価格に対してかかるため、ユーザーはより関税負担が大きくなります。また店舗側の負担が大きくなることもあるため、慎重に行う必要があります。

7.まとめ

越境ECの中国の配送事情や、越境EC全般の配送の特徴、ポイント、送料の決め方などをご紹介してきました。

日本国内のECと比べて大きく異なることが多いため、しっかりと違いを見極めて対応しましょう。複雑で対応がむずかしい場合には、代行業者に依頼するほうが効率的な面もあります。

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