1.越境EC初心者がやるべきこと
まずは越境EC初心者がやるべき一般的なことをご紹介します。
1-1.自社商品が越境ECで売れるのか調査
越境ECを始めようとした際には、大前提としてどのような戦略で行くのか、どの商品やサービスを売るのかということの吟味が必要です。なぜなら、日本で売れ筋商品であっても、海外で同じように売れるとは限らないためです。そのためには、各国ごとにどのような商品が売れているのかを知る必要があります。
例えば、バイドゥ株式会社が行った2018年の「インバウンド調査レポート」における中国人が越境ECサイトで日本から購入した日本製品、購入したい日本製品で直近1年以内のアイテムランキングを見てみると、次の結果になっていました。
出典:経済産業省 商務情報政策局 情報経済課「平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)報告書」(P133)より引用。
http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180425001/20180425001-2.pdf
上位3位は化粧品、日用品、食品となっていますが、化粧品は50%前後と、圧倒的多い結果となっています。こうしたデータを参考にし、越境ECサイトに出品する自社商品・サービスを検討する必要があります。
1-2.どのようにして売るのか手段を調査
越境ECには、複数の販売パターンがあります。それらの手段をすべて検討したうえで、どれが自社にとってぴったりくるのかを見極めることが大切です。
例えば、中国ではインターネット規制があるため、日本でECサイトを立ち上げて越境ECに展開することはできません。そのため中国越境ECモールに出店する、中国で新規で独自にECサイトを立ち上げる、SNS上でECも行うといった方法が考えられます。
このときに、物品を売る場合には配送モデルも十分に検討する必要があります。
1-3.越境ECで売り上げを伸ばすための方法を調査
スムーズに出店できたとしても、それを販売する知恵がなければ、売り上げは期待できません。つまり「どうやって売るのか?」という販促マーケティングの計画は欠かせないことです。それにはまず集客の方法を考え、時にはWeChat(微信・ウィーチャット)などの中国SNSアプリで公式アカウントを開設し、直接中国人ユーザーとコミュニケーションを取ることも必要になります。
【参考】