1.大衆点評とは?
大衆点評(たいしゅうてんぴょう、Dianping)とは、いってみれば中国版食べログです。レストランだけでなく、その他のあらゆる施設も登録されているので、日本でいうトリップアドバイザー的な位置づけでもあります。カテゴリは「レストラン・映画・ホテル・娯楽・美容・ウェディング・子育て・ホームセンター」などがあります。
食べログやトリップアドバイザーがそうであるように、大衆点評もユーザー口コミ、ユーザー評価で成り立っているのが特徴です。もちろん、日本の店舗や施設も登録されており、ある日本の有名なラーメン屋ではなんと3000を超える口コミが投稿されています。
口コミだけではなく、店舗側が公式店舗登録をすることもでき、クーポンを配信することもできます。つまり、ユーザーにとって口コミをチェックすると同時に、お得に利用できるチャンスがあるのがこの大衆点評なのです。
公式情報によると、2015年第3四半期事典で、月間アクティブユーザー数は2億を超えており、レビュー数は1億を超え、登録店舗数は世界で2000万店舗を超えるといいます。
【参考】
2.大衆点評の企業の活用方法
これだけ中国人たちに活用されており、さらに日本の店舗や施設も公式に登録できるとあれば、集客に利用しない手はありません。実際、どのような活用方法があるのかをチェックしておきましょう。
2-1.効率的に店舗へ誘導する
公式店舗ページには、住所や電話番号、営業時間などの基本情報とレビューが表示され、現在地からお店までのルート案内もあるので、ユーザーは迷うことなく店舗までたどり着くことができます。ご存知の通り、中国では日本のようにGoogle検索して公式サイトを見ることはできないのです。そのため、いわば訪日中国人観光客にとっては、この大衆点評の情報だけが頼りになります。
2-2.クーポン配信で集客する
公式登録をすればクーポン配信も可能です。さらに広告やプッシュ通知も合わせて施策を行えば、効果的に訪日中国人を引き寄せることができ、集客につながります。また、クーポンを配信しているということで、お得感という好印象を植え付けることもできます。
2-3.口コミへ返信して信頼性を高める
ユーザーが投稿した口コミに対して、店舗側が返信する機能も備わっています。これにより、店舗側のサービスや信頼性をアピールすることができるでしょう。また、ユーザーのギモンへ直接回答することで、店舗へ多くの人を誘導することもできるでしょう。何より中国語でのコミュニケーションを行うことで、中国人たちは店舗に行きやすくなるはずです。私たちが海外の店舗スタッフに日本語で応対してくれたら、行きやすいですし、むしろぜひ訪れたいと思うのと同様です。
【参考】
3.まとめ
大衆点評に日本の店舗や施設が公式店舗登録をすることで、集客が期待できます。重要なのは、すでに日本企業がどのように活用し、どのような成果を出しているのかという実例を知ることです。それを知る機会にぜひ積極的に参加して、大衆点評をフル活用して攻略しましょう。