中国ECサイトの配送・物流手法とは?~大手ECの戦い

中国ECの中で大きなシェアを誇る「天猫(Tmall)」と「京東(JD.com)」。中国ECにおいては、彼らは配送・物流にも大いに力を注いでいます。そこで今回は、中国ECではいかに配送や物流が重要であるかの理由を探り、中国EC大手の配送や物流の手法を比較してみました。

DATE : 2018/06/13

1.中国ECにおける配送の重要性

中国EC市場の取引規模の拡大に伴い、近年、配達業も急スピードで成長しています。これはECの促進と共に、物流業に対して政策の支援がなされていることが原因と考えられるといわれています。中国電子商務研究センター(CECRC)が2016年に発表したデータ(※)によると、中国の一定規模以上の配達企業の営業収入は、2015年で2,769.6億元だったのにもかかわらず、2016年では4,005億元と大幅に増えています。

※参考:三菱東京UFJ銀行(中国)有限公司「BTMU(China)経済週報2017年6月21日」
 https://reports.btmuc.com/File/pdf_file/info001/info001_20170621_001.pdf

もともと、ECにおいて配送は欠かせないものですが、特に中国ではECにおける配送はとても重要になります。その理由をみていきましょう。

1-1.中国では配送トラブルのリスクが高い

日本での配送と、中国の配送とは事情が異なります。主に、中国では配送中の商品の破損や紛失、遅延などのトラブルがよく起きることが大きな日本との違いといえます。例えば、「ワレモノ注意」の意味のシールを梱包した箱に貼っていたとしても、日本と同じような取扱いはあまり期待できないのです。このような事情もあり、配送はいかに信頼のおける業者が担うかということが重要になってきます。

1-2.他社との競争に勝ち残るために必要

そもそも中国ECにおける他社との競争では、配送を制覇しなければ勝つことができないといっても過言ではありません。いくら気持ちよくEC上で買い物ができても、いざ届いてみたら破損していた、そもそも届かないということがあれば、二度とそのECサイトは利用されなくなり、評判も落ちてしまうでしょう。他社との競争に勝ち残るためには、配送、物流を徹底的に強固なものにすることが重要になります。

2.中国EC大手の配送・物流への取り組み

いま中国ECにおいて、「天猫(Tmall)」と「京東(JD.com)」が大きなシェアを占めています。中国電子商務研究センター(CECRC)が2016年に発表した先のデータでは、2016年時点で中国のB2Cネット通販市場シェアの割合は天猫(Tmall)は57.7%、京東(JD.com)は25.4%でした。これらの中国ECの2大サイトは、どのように配送・物流に取り組んでいるのでしょうか。比較してみましょう。

2-1.天猫(Tmall)

ECの価値を決める重要な配送は、委託する配送業者をどこにするかによって命運が分かれるものです。天猫(Tmall)を展開するアリババグループは、数多くの大手配送業者と提携することで体制を強固にしています。天猫(Tmall)では、大手の配送業者数十社と提携しているため、その中から店舗が配送業者を自由に決めることができます。 また近年は実店舗と連動させ、顧客の自宅の最寄りの店舗から配送することでスピーディな配送を実現する仕組みも取り入れられています。

2-2.京東(JD.com)

京東(JD.com)は、物流や配送に非常に力を入れていることで知られています。あの広大な土地の中国にもかかわらず、そのポリシーは「注文の約85%は受注した翌日までに配送すること」とされています。それだけ、良い買い物体験を顧客へ提供したいという思いがあるようです。京東(JD.com)が他社と異なる点は、自社で自前の物流・配送ネットワークを所有している点にあります。中国国内にある倉庫から配送され、さまざまな大きさの荷物、越境ECもカバーしています。これらの配送ネットワークは、約10年かけて構築したものといわれています。

3.越境EC配送には日本の大手配送業者も業務提携

また中国ECの中でも、越境ECにおいてはさらに物流は重要になってきます。近年は、越境EC配送に、日本の日本郵便などの大手配送業者も参入しています。

日本郵便は2017年10月に「ゆうグローバルエクスプレス」(UGX)という日本企業から中国の購入者へのドア・ツー・ドア配送を実現する配送サービスを開始しました。これは中国物流会社「申通快递」の日本法人である申通エクスプレスジャパン(STO)が提供する、中国への越境EC通関と中国国内配送網を利用したものです。中国の大手宅配事業者と提携することで、日本から中国への越境EC市場の拡大に備えました。

また日本通運は、2018年3月に中国最大の港湾運営会社である上海国際港務(集団)傘下の上港集団物流と業務提携し、物流事業全般で協力し合うことを決めました。ECにおける協力も視野に入れています。

今後、中国越境ECの物流・配送に力を入れる動きはますます高まっていくでしょう。

4.まとめ

中国ECにおける配送は重要視されています。中国ECで勝ち残っていくためには、トラブルのリスクのない配送を整えることが重要になってきます。越境ECに乗り出す日本企業としては、どのようなプラットフォームで戦うのかを選ぶ際に、配送にも着目して選ぶべきといえます。

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