1.WeChat(微信・ウィーチャット)の企業アカウント
WeChat(微信・ウィーチャット)公式アカウントはサービスアカウントと購読アカウントと企業アカウントの3種類ありますが、マーケティングなど対外的に活用できるのは、サービスアカウントと購読アカウントの2種類です。
サービスアカウントは、サービスを提供したい一般企業の販促やマーケティング活動に適したアカウントです。購読アカウントは企業だけでなく、個人でも登録可能で、主に情報発信に向いているアカウントです。
この2つのアカウントの違いは色々ありますが、例えば、サービスアカウントでは、投稿した情報がチャットと同じように表示されますが、購読アカウントでは、投稿は購読フォルダ内に表示されるといった違いがあります。
2.WeChat(微信・ウィーチャット)のアカウント登録をするとできる主な8つのこと
では、こうしてサービスアカウントや購読アカウントに登録すると、何ができるようになるのでしょうか。中国マーケティングを行う企業にとって嬉しい主な機能をご紹介します。
WeChat(微信・ウィーチャット)のPC版には、Webブラウザ版とアプリ版があります。
【参考】
2-1.フォロワーへ情報の定期配信
自社の企業アカウントをフォローしてくれているフォロワーに対して、情報を定期的に配信することが可能です。例えば、自社のキャンペーンや新情報を配信してフォロワーに定期的に情報提供するといった用途でよく使われています。WeChat(微信・ウィーチャット)はLINEのように基本はチャット形式なので、サービスアカウントではフォロワーのチャット画面に表示されます。購読アカウントでは、別に購読フォルダという格納場所があり、そこへ表示されます。
2-2.フォロワーへのPUSH通知
フォロワーに対してPUSH通知もできます。頻度は、サービスアカウントでは一ヶ月に4回、購読アカウントでは一日1回記事投稿ができますが、PUSH通知はできません。
2-3.フォロワーとのメッセージのやりとり
サービスアカウント・購読アカウント両方、フォロワー一人一人とのメッセージのやりとりが可能です。例えば、フォロワーからの問い合わせや質問に答えることが可能です。
2-4.モーメンツでテキスト・写真などの配信
WeChat(微信・ウィーチャット)に備わるモーメンツ機能は、公式アカウントでも利用可能です。テキストや写真を用いて作ったコンテンツをモーメンツに流すことで、情報発信が可能です。
2-5.メニューバーから外部サイトへのリンク
アカウントページの下にはメニューバーがあります。それぞれのメニューには外部サイトへリンクさせることができます。自社の公式サイトや外部のECサイトなどに飛ばせば、フォロワーに対して情報を効率的に伝えることが可能です。
2-6.顧客管理
サービスアカウントでは、フォロワーのユーザー管理ができます。
2-7.ECと連動
WeChat(微信・ウィーチャット)公式アカウントページから直接外部サイトのECサイトへ誘導することなく、WeChat(微信・ウィーチャット)内にEC機能を持たせて、商品を販売することも可能です。
2-8.WeChat Pay決済
WeChat(微信・ウィーチャット)を運営するテンセント社の認証を受けると、WeChat Pay決済を利用することができるようになります。WeChat PayはQRコードにスマホをかざすことで簡単に決済ができるWeChat(微信・ウィーチャット)に備わる決済機能です。2016年9月末時点の情報によると、ユーザー数は8.3億人にのぼり、アリババのアリペイの4億人という数の倍以上にものぼっています。
企業アカウントを持っている場合、企業アカウント上で何かものを売る、決済をするといった場合には認証を受けて導入したほうがより購買促進につながると考えられます。
3.まとめ
企業がWeChat(微信・ウィーチャット)の公式アカウントに登録すれば、さまざまなことができるようになります。そしてこの公式アカウントは登録した後、フォロワーを増やすために店舗にQRコードを設置したり、WeChat(微信・ウィーチャット)内に広告を打ったり、ECにつなげるといったことも次の展開として考えられます。今回ご紹介した基本的な機能を押さえて、中国マーケティングに励みましょう。