1.中国SNSは日本で使える?
中国SNSは、日本で使用することができるのでしょうか。例えば今、中国SNSの中で最も使われているWeChat(微信・ウィーチャット)についてみていきましょう。結論、日本でWeChat(微信・ウィーチャット)を使うことは可能です。
WeChat(微信・ウィーチャット)は、“中国版LINE”と呼ばれるSNSで、1対1のインスタントメッセンジャーのようなものです。さらに「モーメンツ」という投稿機能もあり、ユーザーは写真や動画を投稿して近況を報告し合ったり、情報共有をしたりすることができます。
日本で使うためには、まずiPhoneであればApp Storeで、アンドロイド端末であればGoogle Playからアプリをダウンロードします。その後、登録をするために必要事項を入力し、認証を受けると使えるようになります。
1-1.企業で公式アカウントを取得する場合は「微信(Weixin)」で
ここで注意点があります。もし、中国マーケティング担当者が、中国国内向けのプロモーション目的で企業として公式アカウントを取得したいという場合は注意が必要です。もともとWeChat(微信・ウィーチャット)には中国大陸版「微信(Weixin)」と国際版「WeChat」が区別されています。中国大陸版「微信(Weixin)」は、中国政府の規制に基づいて作られているため、海外コンテンツにはアクセスできません。つまり中国大陸版のWexinユーザーは国際版のWeChat公式カウントのコンテンツを見られないのです。そのため、中国大陸版のWexinユーザーに自社コンテンツをフォロー、閲覧してもらう目的で公式アカウントを取得する場合は、国際版「WeChat」ではなく、中国大陸版「微信(Weixin)」で取得する必要があります。
【関連ページ】
2.中国で使えるSNSは?
ではSNSを中国国内で使用したい場合、何が使えるのでしょうか。
中国では、中国政府がグレートファイアウォールと呼ばれるネット検閲システムを構築しているため、日本で当たり前に使えるアプリ利用やサイト閲覧ができない場合があります。SNSでいえば、Facebook、Twitter、Instagram、そしてYouTubeも利用できません。
先にご紹介したWeChat(微信・ウィーチャット)のような中国SNSでなければ、基本的に利用することができないのです。
つまり中国でSNSを利用してマーケティングを実施していくのであれば、中国のSNSを利用する必要があります。
3.中国SNSの代表 WeChat(微信・ウィーチャット)の使い方
中国で中国SNSを利用する場合、まずはWeChat(微信・ウィーチャット)から始めると良いでしょう。個人で使用する場合の使い方の基本をご紹介します。
3-1.チャット
WeChat(微信・ウィーチャット)を開始したら、「チャット」「発見」「連絡先」の3つのタブに分かれています。早速、友達を追加して、チャットを行いましょう。
中国人ユーザーは、よくWeChat(微信・ウィーチャット)で「ボイス」チャットを行います。日本におけるLINEではそれほど頻繁には行われませんが、中国では短い音声メッセージを投稿して会話をするということが日常的に行われています。もし中国人ユーザーとやりとりをする際には、ぜひボイスチャットを行ってみましょう。
3-2.朋友圈(モーメンツ)
「朋友圈(モーメンツ)」という写真や動画付きの短文日記のようなものを投稿することができる機能があります。いわゆるタイムライン投稿です。近況やシェアしたい情報を投稿しましょう。
3-3.ミニプログラム
ミニプログラムとは、WeChat(微信・ウィーチャット)内のアプリです。何十万ものコンテンツが登録されており、情報収集、ショッピング、チケット予約、配車、デリバリー、飲食店での注文などさまざまなことができます。ダウンロードやインストールも不要なので気軽に利用できます。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。中国でSNSを使用する際には、中国国内でかかっている規制を考慮したうえで、中国SNSを使用する必要があります。日本からでも登録はできますので、まずは個人で登録して利用してみるのもいいのではないでしょうか。