1. Weibo(微博・ウェイボー)公式アカウントとは?
Weibo(微博・ウェイボー)では、企業申請を行い、審査が下りると、公式アカウントを作成することができます。このWeibo(微博・ウェイボー)公式アカウントは、登録アカウントの中でも希少性があることから、知名度向上に役立ちます。
また、顔の見えない「ネット上」であること、さらに中国にとっては「海外企業」というむずかしい条件の下、あらゆるプロモーションを中国人たちに受け入れてもらうためには、「信頼性」が重要になります。その信頼性という面でも、企業公式アカウントを持つことには大きなメリットがあります。
Weibo(微博・ウェイボー)公式アカウントでは、公式ページのカスタマイズはもちろん、広告プロモーション、イベント活動などの場も用意されています。
2. 日本企業のWeibo(微博・ウェイボー)公式アカウント活用術
すでにWeibo(微博・ウェイボー)公式アカウントを開設している日本企業は数多く存在します。特に有名な企業の公式アカウント上における取り組みをみていきましょう。
2-1. セブン-イレブン
コンビニエンスストア大手のセブン-イレブンは、Weibo(微博・ウェイボー)の公式アカウントを持っています。
「北京・天津 7-ELEVEN」という公式サイトがあり、そこにWeibo(微博・ウェイボー)公式アカウントページへのリンクが貼られています。訪れてみると、タイムラインにはおすすめ商品の撮影画像や割引キャンペーンの告知などが、ほぼ毎日投稿・更新されており、ユーザーとのコミュニケーションを活発に行っている印象があります。SNS上でユーザーが得する情報を日々立て続けに発信し、興味・関心を集めて、実店舗へ誘導するという施策が見て取れます。
2-2. ANA(全日本空輸)
航空会社のANA(全日本空輸)も、Weibo(微博・ウェイボー)上に公式アカウントを持ち、積極的に日本の情報を発信しています。フィギアスケートの羽生結弦選手のニュースや、動画を活用して航空機の映像やキャビンアテンダントからのメッセージを配信するなど、多彩なコンテンツで勝負しています。
また、キャンペーンも積極的に展開しており、最新旅客機「ボーイング787」の遊覧飛行付き日本ツアーのプレゼントキャンペーンを行ったことは有名です。5日間で約9千回ほどリツイートされ、90万人もの人にアピールできたといいます。
また、2014年にはANA国際線の「機内食総選挙」を実施し、Facebook、Twitterと共に、Weibo(微博・ウェイボー)でも和・洋食各6種類からお好みの機内食メニューへの投票を促しました。
2-3. ユニクロ
アパレル大手のユニクロも、Weibo(微博・ウェイボー)上でファンとのコミュニケーションに力を入れています。
ユニクロといえば、独身の日(11月11日)に日系企業の売上トップに輝いた実績があります。独身の日についても、Weibo(微博・ウェイボー)公式アカウントページ上で積極的に告知していました。2016年には、11月11日の日付が変わってから2分53秒後に、ユニクロ天猫旗艦店において、1億元の売り上げを突破したとWeibo(微博・ウェイボー)上で告知されています。
しっかりと消費者行動を読み、Weibo(微博・ウェイボー)をキャンペーンや割引などの告知ツールとして大いに活用している好例といえます。
3. まとめ
Weibo(微博・ウェイボー)を活用するなら、ぜひ使いこなしている優秀な日本企業の活用術を参考にしたいものです。特に、この3つの企業は、ファンとのコミュニケーション術に長けており、参考にできるところは多いです。