1. インバウンドにおけるWeibo(微博・ウェイボー)活用方法
すでに多くの中国人たちに活用されている「Weibo(微博・ウェイボー)」をインバウンドマーケティングで活用するには、次のようなアイデアがあります。
・ユーザーの性別・地域・趣味・端末などからセグメントして興味ある店舗企画や商品情報を送り分ける
・訪日前にクーポンを配信して来店を促す
特に、中国人は情報取集において口コミを重視する傾向があります。このことから、Weibo(微博・ウェイボー)などのSNS上で発信すれば、口コミとしてシェア・拡散してもらえる可能性が高まります。
また、Weibo(微博・ウェイボー)はユーザーごとにセグメントして情報を配信できる点からも、利用価値があります。ピンポイントで自分に合った情報が届けば、より興味を示してもらいやすくなります。また、クーポンを配信する際も、スマートフォンが主流のWeibo(微博・ウェイボー)なら、そのまま実店舗で利用しやすいというメリットもあります。
2. 訪日中国人に訪日前に伝えたいこと
では、具体的にWeibo(微博・ウェイボー)を活用して訪日前に中国人たちに効果的にプロモーションを行い、買い物リストに自社商品を加えてもらうにはどんなメッセージを伝えればいいのでしょうか。数あるアイデアの中でも、次の5つを押さえておきましょう。
2-1. クーポン利用でお得になること
先ほどもご紹介した通り、クーポン配信は、訪日中国人を歓迎するのにとても有効です。クーポンを利用すれば、お得に買えるということを具体的に伝えましょう。
2-2. 目玉商品は何か
大幅に割引する商品やイチオシ商品、売れ筋商品などの「目玉商品」を事前に周知しておくことも大切です。今、トレンドの訪日中国人たちの買い物リストを調査し、それに合わせて目玉商品を選び、効果的に告知しましょう。
2-3. モバイル決済に対応していること
今、中国人の間ではモバイル決済が非常にさかんに取り入れられています。特に、アリババグループによる「アリペイ(Alipay/支付宝)」とテンセントによる「WeChatペイ(WeChat Payment/微信支付)」が大きなシェアを持っています。もしこれらのモバイル決済に対応している場合、その旨を事前にクーポンや目玉商品の情報などと共に告知するとより集客につながります。
実際、日本に訪れた中国人がWeibo(微博・ウェイボー)上で、「モバイル決済ができて良かった」と感想を述べているケースも珍しくありません。
2-4. 店舗へのアクセス・中国語対応状況など
店舗へアクセスしやすいように、分かりやすく地図やランドマークを示すことは軽視しがちですがとても大切です。また、中国語に対応している場合、ぜひアピールしましょう。
2-5. KOL・ソーシャルバイヤーからの口コミ情報
Weibo(微博・ウェイボー)には、多くのKOL(Key Opinion Leader)と呼ばれる影響力の高い人たちが、自身のアカウントから情報を発信しています。KOLに商品を評価してもらい、口コミとして広げてもらうというのも重要です。
在日中国人の中には、「ソーシャルバイヤー」と呼ばれる人が多くいます。彼らは、Weibo(微博・ウェイボー)のアカウント上で、商品の紹介、宣伝、購入代行、タオバオという個人マーケットページへの誘導などを行っています。このソーシャルバイヤーの口コミ力を借りるのも有効です。
3. まとめ
Weibo(微博・ウェイボー)は、インバウンドマーケティングにおいて、訪日前の中国人へ店舗情報や目玉商品などを周知するのに欠かせないツールです。合わせて、モバイル決済ができることや中国語に対応していることなど、中国人を歓迎している要素を事前にしっかりアピールすることも重要です。
KOLなどを利用した口コミ拡散も有効です。ぜひ取り組んでみてください。