1.中国マーケティングに活用できる
WeChat(微信・ウィーチャット)とは?
WeChat(微信・ウィーチャット)は、中国で非常に多く普及しているSNSです。このWeChat(微信・ウィーチャット)は、いわゆるLINEに似たものです。そして、LINEと同じように、企業はWeChat(微信・ウィーチャット)の公式アカウントを取得することができます。
このWeChat(微信・ウィーチャット)が中国のマーケティングに活用できるといわれる背景として、ユーザーによるメッセージのやりとりが頻繁に行われているところが大きいようです。なぜなら、情報交換が活発にされる中に参入していくことで、莫大な拡散が見込めるからです。
1-1.WeChat(微信・ウィーチャット)の使い方
WeChat(微信・ウィーチャット)は、iPhoneやiPad、Androidなどのスマートフォンアプリです。アプリストアなどからWeChat(微信・ウィーチャット)を検索すればすぐに見つかります。このアプリをインストールして、WeChat(微信・ウィーチャット)を起動し、ユーザー登録を行います。ユーザー登録では、電話番号や氏名、WeChatIDを登録します。検索機能を使い友達追加します。すると、友達同士でメッセージのやりとり、つまりチャットが行えるようになります。(企業公式アカウントの使い方はこちら)
またWeChat(微信・ウィーチャット)には、「モーメンツ」という機能があります。これは、Facebookのように自分で投稿した情報をシェアし合える機能です。モーメンツ機能では、自分専用のページや友人と共有するページで、写真や文字、6秒動画などを投稿することができます。
■WeChatの一般的な使い方
- ①メッセージ(チャット)機能
- WeChatではLINEと同様にチャット機能が利用できます。ステッカーと呼ばれるスタンプも利用することができ、LINEを使い慣れている人であればすぐに使いこなすことができます。
- ②モーメンツ機能
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Facebookやtwitterのように、写真や文章を投稿して他のユーザーと共有するモーメンツ機能では、投稿の共有範囲を自由に設定でき、友人たちと投稿をシェアし合うこともできるため、非常に利用数が多く、1日30億件もの投稿がなされるほど人気です。
【参考】
- ③無料音声通話機能
- テキストチャットだけでなく、ビデオチャットや音声チャットがよく利用されています。中国ではテキストで伝えにくいものは音声チャットで伝えることが多く、状況によって使い分けられています。
1-2.Weibo(微博・ウェイボー)との違いは?
今、注目を集めている中国SNSといえば、もう一つ、Weibo(微博・ウェイボー)があります。こちらは、FacebookやTwitterと似ているSNSです。WeChat(微信・ウィーチャット)との違いは、WeChat(微信・ウィーチャット)は基本的にメッセンジャーであり、Weibo(微博・ウェイボー)は、情報をシェアし合ったり、最新ニュースを取得したりするためのツールであるという点です。
WeChat(微信・ウィーチャット)は1対1の個人チャットや、1対多数のグループチャットを楽しむコミュニケーション重視の傾向があり、Weibo(微博・ウェイボー)は情報収集をメインに使われるツールといえます。WeChat(微信・ウィーチャット)はややユーザーに近い形で、コミュニケーションを取ることができると考えられます。
2.WeChat(微信・ウィーチャット)のマーケティングとしての使い方
では、このWeChat(微信・ウィーチャット)は、中国におけるマーケティングで活用する場合、どのように使えばいいのでしょうか。基本的なことから見ていきましょう。
2-1.公式アカウントを作る
WeChat(微信・ウィーチャット)で企業がプロモーションを行う際に欠かせないのが、公式アカウントを取得することです。公式アカウントには、サービスアカウント、購読アカウント、企業アカウントの3つがあり、いずれも企業が登録できます。
企業アカウントは、社内の閉じたコミュニケーションとして使用するものなので、マーケティングに活用する場合には、サービスアカウントと購読アカウントのどちらかを使用することになります。
2-2.マーケティングに活用する
では、アカウントを取得後はどの様に運用していくのでしょうか。そして、どうすればマーケティングに活用できるのでしょうか。
WeChat/Weixin(微信・ウィーチャット)では、通常のチャットと同じ画面に投稿できるほか、プッシュ通知を行うこともできます。サービスアカウントを取得すると毎月4回、投稿可能です。
一方、購読アカウントは、毎日1回投稿できるものの、チャットと同じ画面には表示されず、ユーザーが個別に持つ購読アカウントフォルダ内に表示されます。プッシュ通知は行えません。
また、他にもFacebookのニュースフィードでの広告と同じように、モーメンツに写真や動画などの広告を発信する方法もあります。
【参考】
■WeChatのマーケティング活用方法
- ①広告サービス
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企業公式アカウントを利用した広告配信サービスは、最大11億人以上に対して様々な広告形態を選び集客することが可能です。また、ユーザーのタイムラインに配信できる「モーメンツ広告」は、拡散性、エンゲージメントに非常に優れています。
WeChat/Weixin広告サービスの情報はこちら >
- ②WeChat Pay
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WeChat PayはWeChat/Weixinを使った中国で人気の決済サービスです。自分の銀行口座をWeChat/Weixinに登録するだけで、簡単に利用できるため、約8億人という非常に多くのユーザーが利用しており、日本企業の導入が急速に伸びています。
WeChat Pay導入支援サービスの情報はこちら >
- ③越境EC
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WeChat/Weixinを利用し、国境を越えたECサイトを構築することができます。越境ECは中国国内では、既にインバウンドを上回る市場規模にまで発展し、成長し続けているマーケットとして近年注目を集めています。
越境EC構築サービスの情報はこちら >
- ④店頭販促グッズ・クーポン機能
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WeChatが利用でき、クーポンが利用できるお店の情報は、中国人の間で瞬く間にシェアされます。お店への集客を伸ばすために店頭でWeChat/Weixinが利用可能であることを確実に伝えることが非常に重要となります。
店頭販促支援サービスの情報はこちら >
3.まとめ
WeChat(微信・ウィーチャット)は、このように、公式アカウントを取得することで、ユーザーと身近なやり取りが行えるようになります。商品情報はもちろんのこと、トレンド情報やお役立ち情報などもあわせて配信し、ユーザーへ働きかけることができます。
中国マーケティングの一つの方法として、WeChat(微信・ウィーチャット)を試してみてはいかがでしょうか。