1.中国で人気のSNSアプリとは？
中国ではSNSアプリが非常に優勢になっています。中国人ユーザーたちは、多くの時間スマートフォン上でSNSアプリを活用して何らかの行動をとっているといわれています。
中でも、人気のSNSアプリは年々変化し続けています。数年前には人気だったのに、今では他のSNSアプリに押され、低迷しているアプリすらあります。
とはいえ、中国ではネット規制を国が総力を挙げて取り組んでいるため、FacebookやTwitterなどの世界で広がっているSNSについては使用ができません。そのため、中国では中国特有のSNSが普及しているのです。
例えば、日経トレンディネットの記事で取り上げられていた調査会社、猟豹全球智庫による2017年スマートフォンアプリランキングのトップ3は、次の結果になっていました。
第1位 微信（WeChat（微信・ウィーチャット）） 82.0％
第2位 QQ 36.4%
第3位 新浪微博（Weibo（微博・ウェイボー）） 5.9％
横の数字は、アクティブ率です。こうしてみると、第3位のランキングとはいえ、その8割はWeChat（微信・ウィーチャット）で占められているのがわかります。中国ではSNSアプリが当たり前になっていますが、もはやSNSアプリといえば、イコールWeChat（微信・ウィーチャット）といっても過言ではない状況です。
2.中国で人気のSNSアプリの画期的な取り組み
WeChat（微信・ウィーチャット）をはじめとした人気のSNSアプリは、さまざまな工夫をして人気を獲得しているところもあります。その人気の理由を探るべく、画期的な取り組みとして中国SNSアプリの特徴的な機能を紹介します。
2-1.チャット機能
日本でいうLINEのように、WeChat（微信・ウィーチャット）ではチャットができます。まさにLINEをイメージするとわかりやすいでしょう。文字チャットはもちろん、音声チャットも可能です。写真や動画ももちろんやりとりでき、さらにグループチャットも可能です。
2-2.モーメンツ（朋友圏）
WeChat（微信・ウィーチャット）ならではの機能にモーメンツがあります。これは、いってみればFacebookに似たテキストや画像投稿機能です。ユーザーは自分のタイムラインを持っており、そこへ自身で画像やテキストをアップして他ユーザーに「いいね」をもらい、交流します。いってみれば情報共有機能です。
2-3.シェイク機能
スマートフォンを振る「シェイク」機能は、LINEと同じようにスマホを振ると友だち追加が可能になります。さらに、お店でのキャンペーンに参加することも可能です。代表的なのが、シェイクしてお年玉をもらうというものです。中国の旧正月の大晦日に、デジタルのお年玉がスマホをシェイクするともらえるというのはもはや通例になっています。これは、旧正月に実際に送る古い慣習である「紅包」に基づいています。
2-4.電子決済機能
いわゆるWeChat Payのことで、電子決済ができるものです。しかしクレジットカード機能ではありません。あらかじめ自分で口座に入金しておき、WeChat Payで決済すると指定の口座からその場で引き落とされるというものです。実店舗ではQRコードを介して決済ができます。
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3.まとめ
特に今引っ張りだこのWeChat（微信・ウィーチャット）においては、人気の理由となっているさまざまな機能が備わっています。中国SNSアプリの機能を知り尽くし、使いこなすことが、中国マーケティング、越境ECを攻略することができる一つの方法といえます。
