1.WeChat(微信・ウィーチャット)のミニプログラムとは?
WeChat(微信・ウィーチャット)のミニプログラムとは、WeChat(微信・ウィーチャット)上で動くミニアプリです。通常のスマホアプリと異なり、ダウンロードやインストールが不要で、WeChat(微信・ウィーチャット)上に組み込まれており、気軽に使えるのが特徴です。
ミニプログラム機能では、スマホアプリと同様に、さまざまなアプリを作ることができます。例えば、キャンペーンなどの際に、面白いミニゲームができるミニプログラムを作って配布する企業もあります。
また、小売店がEC機能のミニプログラムを作り、WeChat(微信・ウィーチャット)上でオンラインショッピングが楽しめるようにするケースや、ブログのようなミニプログラムを作り、情報発信していくケースもあります。
2.WeChat(微信・ウィーチャット)のミニプログラムのメリット
ミニプログラムは、通常のアプリと比べて次のようなメリットがあるといわれています。
ユーザーにとってのメリットはもちろんのこと、企業にとってもメリットとなります。
2-1.すぐに利用できる・操作が早い
ユーザーにとっての一番のメリットは、わざわざ初回にダウンロードとインストールを行う必要がなく、必要なときにサッと立ち上げて利用することができる点ではないでしょうか。また通常のスマホアプリは起動に時間を要し、アップデートが必要になる一方、ミニプログラムはすぐに起動でき、目的のアクションが瞬時に行えるといった点も、通常のスマホアプリと比べた利点です。こうしたメリットは、ミニプログラムがWeChat(微信・ウィーチャット)という一つのアプリ上に組み込まれているということが関係しています。
2-2.100種類以上もの機能を実装できる
ミニプログラムは100種類以上もの機能を実装できることから、その制作の可能性が広がっています。これはユーザーにとってもメリットですし、企業にとってのメリットでもあります。
先に紹介したミニゲームやEC機能、ブログ機能のミニプログラムの例は、ほんの一例であり、実にさまざまな種類のミニプログラムが存在します。
2-3.EC機能のミニプログラムでECサイト不要に
そもそも、中国でECサイトを立ち上げるのはハードルが高い状況にあります。それは中国政府によるインターネット規制が背景にあります。そのような中、中国人ユーザーに対して、ものやチケットなどをWeChat(微信・ウィーチャット)上で気軽に販売できるEC機能のミニプログラムは、画期的なものといえます。
ユーザーにとっては中国にいながらにして日本の商品を購入できるほか、WeChat(微信・ウィーチャット)上でそれが手軽にできるということが大きなメリットとなります。また日本企業にとっては、ECサイトを立ち上げる必要もなく、WeChat(微信・ウィーチャット)上でECを行えるということが大きなメリットとなります。
3. WeChat(微信・ウィーチャット)のミニプログラム制作に取り組むべき理由
すでに世界の多くの企業がミニプログラムを活用してマーケティングを行っています。企業側がうまく活用することで、フォロワー数アップや集客、売上アップ、O2O施策など、あらゆるマーケティング施策に活用できる可能性が広がっています。
またミニプログラムは、従来のスマホアプリにとって代わるのではないかともささやかれています。これまでスマートフォンで利用されていたアプリが、すべてWeChat(微信・ウィーチャット)という一つのアプリ上で完結できてしまう可能性もあります。
日本企業でミニプログラムを作っている企業はまだまだ数少ない今こそ、先立って優れたミニプログラムを開発するのもおすすめです。
一方で、ミニプログラムは通常のコンテンツ制作と異なり、開発の必要があり、さらに中国語対応させる必要があります。優れた制作パートナーをいかに持つかというところが、課題といえるでしょう。
4.まとめ
WeChat(微信・ウィーチャット)のミニプログラムは、ユーザーにとっても、企業にとっても大きなメリットがあります。ミニプログラムと一口に言っても、自由度が高く、利用できる機能は豊富にあることから、可能性は無限に近いほどあるといっていいでしょう。いち早く、優れたミニプログラムを制作して、マーケティングに活用してみるのもいいのではないでしょうか。