1.WeChat(微信・ウィーチャット)企業アカウントの種類
WeChat(微信・ウィーチャット)のアカウントには「サービスアカウント」「購読アカウント」「企業アカウント」の3種類があります。このうち、企業がPR目的で利用する場合、サービスアカウントと購読アカウントの2つがあります。
●サービスアカウント:企業限定アカウントで、サービス提供、及びユーザー管理などが行える。
●購読アカウント:企業も個人も開設できるアカウント。個人向けに利用するのが一般的。
●企業アカウント:組織内でコミュニケーションを取るときのアカウント。
サービスアカウントと購読アカウントには、運営元のテンセント社より認証されたアカウントと、非認証アカウントがあり、それぞれできることが異なってきます。
中国EC、もしくはインバウンドマーケティングを実施する日本企業各社は、それぞれ適したものが選んでいます。
2.日本企業が実施したアカウントフォロワー施策事例
企業公式アカウントを取得したら、フォロワーをできるだけ多く獲得し、情報発信をしていきたいものです。すでに日本企業はさまざまな施策を実施してフォロワー獲得に成功しています。その施策の種類別に、施策の具体的な事例をみていきましょう。
2-1.KOL活用
KOLとは、Key Opinion Leaderの略称で、いわゆるネット上で大きな影響力を持つ存在のことです。中国では業者よりも親しい人やネット上の有名人のほうに信頼が置かれており、特にKOLが発信する情報はまたたくまに拡散し、たちまち信頼のおける商品やサービスとして認識されます。日本でいうインフルエンサーといえます。彼らに実際に商品やサービスを利用してもらうことで知名度を上げ、フォロワーを増やすのに役立ちます。
日本でもある銀行がサービス訴求のためにKOLにサービスを利用してもらったことでフォロワー数を増やしたケースがあります。KOLとタイアップする企画は大きな影響力を及ぼすといわれています。
2-2.キャッシュバックキャンペーン
キャッシュバックキャンペーンやプレゼントキャンペーンなど、ユーザーがお得に感じるキャンペーンを実施することで、企業への好感度を上げることができます。
例えば、日本の大手百貨店は、アカウントで〇〇〇元以上決済した場合、「最大●●●元キャッシュバック」するというキャンペーンを実施し、ユーザーに得をさせると同時にアカウントフォローを促しました。
2-3.QRコードキャンペーン
キャンペーンを中国現地や日本の店舗と連動させ、そこへQRコードを介在させることで、フォロワーを自然と増やす施策もあります。例えば、店舗にQRコードを配置しておき、それを読み取ると企業の公式アカウントが現れ、フォローすると限定クーポンを入手できるというインセンティブを提供する方法もあります。
2-4.モーメンツ活用
モーメンツは、自由に写真とテキストを投稿できる機能ですが、企業アカウントによっても大いに活用されています。ある日本の大手化粧品会社はブランドの歴史を紹介することでブランド認知と理解を高め、興味関心を惹きつけてフォロワー獲得に成功しています。
3.まとめ
WeChat(微信・ウィーチャット)で企業が公式アカウントを取得したら、ぜひフォロワーを増やす取り組みを実施したいものです。しかし、その方法は実に豊富にあり、自社の商品やサービス、ターゲットに合ったものを選ぶとよさそうです。
また、中国人がフォローしたくなる、興味を持たせるアイデアも重要になってきます。