1.WeChat(微信・ウィーチャット)公式アカウントの現在
近年、多くの日本企業がWeChat(微信・ウィーチャット)の公式アカウントを作成して、WeChat(微信・ウィーチャット)上でプロモーションを実施しています。そして、集客や販売促進、ブランディングなどさまざまな結果を出しています。
WeChat(微信・ウィーチャット)公式アカウントを作るには、登録申請をする必要があります。このとき当然、日本企業は自社の名義でアカウント開設ができると思われがちです。現時点では、日本企業が自社名義でアカウント開設ができるようになりました。
しかし、少し前までは、中国の企業しか取得することができませんでした。そこで、早々にWeChat(微信・ウィーチャット)の公式アカウントを取得してマーケティングを実施したいと考えた日本企業は、中国企業の代理名義でアカウントの登録申請していた時代があったのです。
現在、中国の代理名義アカウントで登録して、そのまま運用している場合には、いち早く自社の日本企業名義でアカウント登録し直すのをおすすめします。そして、今から登録を考えている日本企業についても同様に、日本企業名義で登録を申請しましょう。
なぜなら、代理名義アカウントは、リスクが考えられるからです。
2.WeChat(微信・ウィーチャット)公式アカウントを中国名義で作成するリスク
WeChat(微信・ウィーチャット)の公式アカウントを、中国名義で作成するリスクにはどのようなことがあるのかみていきましょう。
2-1.WeChat(微信・ウィーチャット)の公式広告が利用できない
代理名義アカウントだと、WeChat(微信・ウィーチャット)の公式広告が利用できないルールになっています。露出が叶わないわけですから、アカウント取得の意味がなくなってしまいます。
2-2.代理名義アカウントの会社からの利用料値上げ・乗っ取りリスクがある
代理名義であっても、運用しながら、WeChat(微信・ウィーチャット)公式アカウントのフォロワー数を増やしていくことは可能で、集客を成功させることもできます。ただし、そうした調子の良いときを狙って、代理アカウントの会社が急にアカウント代理の利用料を値上げしてくる可能性はないとは言い切れません。
また、さらに悪質な業者であれば、アカウントの乗っ取りなども考えられます。日本企業に成り代わって、悪質な業者が公式アカウント上でおかしな情報を流すなどすれば、自社の評判が悪化し、WeChat(微信・ウィーチャット)上のみならず、中国におけるインターネット上で悪い評判が立ち、中国越境ECの集客や売り上げ、インバウンド需要にもリスクが降りかかります。
3.WeChat(微信・ウィーチャット)公式アカウントは日本企業名義で作成しよう
これらのリスクを踏まえると、WeChat(微信・ウィーチャット)公式アカウントは、日本企業名義で作成するのをおすすめします。
まだ代理名義アカウントで運用している場合には、早急に日本企業名義にしましょう。現在は、ある一定の条件において、日本企業名義で登録申請ができるようになっています。さまざまな方法がありますが、自社に最も適した方法で行うのをおすすめします。
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4.まとめ
WeChat(微信・ウィーチャット)公式アカウントは、現在日本企業名義で登録することが可能です。中国企業による代理名義アカウントは、継続するメリットがどこにもなく、リスクが大きくなっています。ぜひ日本企業名義で取得するのをおすすめします。