1.WeChat(微信・ウィーチャット)内に店舗を開設!「微店(ウェイテン)」とは?
WeChat(微信・ウィーチャット)では、ユーザーへものを販売することができます。その企業が出店できるWeChat(微信・ウィーチャット)内のモールのような場所として「微店(ウェイテン)」と呼ばれるものがあります。
まずは微店(ウェイテン)でアカウントを作成したら、公式アカウントの画面上で、メニューや商品紹介ページを作成することができます。商品一覧を作ったり、商品を複数登録したりすれば、ユーザーはスマートフォン上で複数の商品を閲覧・購入できるようになります。商品のネット販売が気軽に行えるのがこの微店(ウェイテン)です。
2.WeChat(微信・ウィーチャット)内に店舗を開設するメリット
WeChat(微信・ウィーチャット)においては、微店(ウェイテン)の他にも店舗を開設する方法は複数あります。では、WeChat(微信・ウィーチャット)内に店舗を開設すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
2-1. WeChat(微信・ウィーチャット)で日本製品をアピールできる
一番のメリットは、やはりWeChat(微信・ウィーチャット)という膨大なユーザー数を誇るSNSで日本製品をアピールすることが可能な点です。WeChat(微信・ウィーチャット)の運営元であるテンセント社が2017年8月に発表した報告書によると、月間アクティブ数は9億6千人を超え、10億人に手が届くまでになっているといわれています(THE BRIDGEより)。
そのような中、日本製品を打ち出していけることは、個人ユーザーや代行業者の認知が高まるという点において、メリットが大きいと考えられます。
2-2.スマートフォンで手軽に購入を促すことができる
ユーザーにとってもメリットがあります。企業の公式アカウントページを見ているうちに商品に興味を持ち、「どこで買えるのかな?」と思うシーンもあるはずです。そんなときにスマホで手軽に購入でき、さらに決済手段としてWeChat Payを選べるようにしておけば、WeChat(微信・ウィーチャット)愛用ユーザーにとっても便利です。
2-3.信頼できる店として出店できる
中国人は偽物販売や詐欺などにとても警戒しているといわれています。その点、微店(ウェイテン)において出店をする場合、はじめからユーザーにとって安心の信頼できるショップとして認識してもらえます。結果的に売り上げも伸びると考えられます。
3.WeChat(微信・ウィーチャット)内に店舗を開設するときの注意点
WeChat(微信・ウィーチャット)内にネットショップを開設するときには注意したいことがあります。
3-1.Alipay決済には工夫が必要
WeChat(微信・ウィーチャット)はテンセント社が運営しているため、競合であるアリババ社の決済手段であるアリペイ(Alipay)決済と連動させることができないといわれています。しかしアリペイ(Alipay)決済は中国においてポピュラーであることもあり、企業によってはURLやQRコードを貼り付ける形でユーザーがそのURL、QRコードを直接読み込んでアリペイ(Alipay)決済ページにアクセスしてもらうという方法を取っているところもあります。
3-2.中国銀行口座の開設の手間を考慮
また微店(ウェイテン)に出店する際の注意点としては、中国企業であること(現地法人があること)、中国における銀行口座を開設する必要があります。効率的に行えるよう、事前に十分下調べをしておくのがよさそうです。
こうした中国における銀行口座開設の手間を削減するためには、中国での口座開設が不要で、円建てによる決済で運営していくことのできる別の手段を選ぶという方法もあります。例えば、日本企業のJC Connect株式会社が展開する「ShopCN(ショップシーエヌ)」は、WeChat(微信・ウィーチャット)の公式アカウント上にAPIで連携し、自社越境ECサイトを構築できるサービスがあります。
【参考】
4.まとめ
WeChat(微信・ウィーチャット)内で、ネットショップを運営するメリットは大きいといえます。また、手軽に店舗を開設できるのも魅力です。プロモーションの一環として、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。