盲盒(マンホー、ブラインドボックス)とは、日本の「ガチャガチャ」の箱入り版のことです。箱にはおもちゃなどが入っていて、消費者は購入するまでどの種類のおもちゃが箱に入っているのかわかりません。中には希少なキャラクターが入っていることもあり、それを入手するためにお金をつぎ込み買い続ける人もいます。
盲盒(マンホー、ブラインドボックス)は2019年頃から中国で販売が始まり、特に若い世代に人気があります。購入者の75%は女性という調査結果も出ています。2019年の中国の盲盒(マンホー、ブラインドボックス)市場規模は74億元、2021年には100億元を超えると予測されています。中国人の若者は物欲がとても強く、「欲しい」と思ったものには際限なくお金をつぎ込んでしまう傾向があると見られています。
箱の中に入っている品物は、当初はキャラクター人形やロボットといった「食玩」と呼ばれる商品でした。近頃は飲食、コスメ、書籍、文具、美容、観光など幅広いジャンルで売り出されており、マーケティングに欠かせない手法となっています。中国ではこの盲盒(マンホー、ブラインドボックス)ブームが過熱し、消費者協会から警告が出る事態になっています。箱を開けるまで中身が分からない「不確実性」が人気の要素となっています。