中国マーケティング用語集GLOSSARY

淘宝直播（Taobao Live）は阿里巴巴集团（alibaba）が提供する、ライブコマースに特化したアプリです。2019年1月に淘宝直播の単独アプリが登場してから、2020年にはユーザー数8億人を突破。市場規模は1,000億元と言われています。現在は1日あたり15万時間ものライブ配信が行われており、参加するライブ配信者は4,000人、紹介商品数は60万。2019年のダブルイレブン（双11、独身の日）における淘宝直播の取引総額は200億元（1元15.7円換算で約3140億円）とのことです。
ライブコマースとは、Eコマースとライブ配信を掛け合わせた新しい販売手法です。淘宝直播は「好きなインフルエンサーを探す」ことをユーザーに促しており、自分の好きなインフルエンサーが紹介した商品を買いたいという新たな購買行動を助長しています。アプリ内の動画サムネイルも商品ではなくインフルエンサーをメインとしています。「何を売るか」よりも「誰が売るか」を重要とする流れは、ライブコマースの普及によりさらに広まっています。
淘宝直播では、視聴画面からそのまま商品をカートに追加・購入できるなど導線が非常にわかりやすくなっています。商品検討から購入までのすべてがアプリ内で完結するため、商品購入の際に別のアプリやWebサイトへ遷移することなく快適な買い物が楽しめるようになっています。
また淘宝は豊富なビッグデータに基づき配信効果、製品の評価、LIVE参加者の活発度などのデータを確認できます。淘宝直播はプラットフォームにあるツールとして分析データも全て揃っており、ライブコマースの効果をビッグデータを元に参照できることが強みです。