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越境ECの決済手段!人気ランキング

これから中国越境ECサイトに決済手段を導入するに当たって、どのようなものが人気なのかご存知でしょうか?Alipay(アリペイ・支付宝)やWeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)のほか、中国にはさまざまな決済手段があります。そこで今回は越境ECの決済手段のシェアランキングをはじめ、それぞれの決済手段の特徴、中国ECにおける人気の決済手段について解説します。

DATE : 2018/04/02

1.中国の越境ECで主流の決済手段

近年の中国の越境ECにおける決済手段は、次の順で人気となっています。

●越境EC利用の際の主な決済システムの利用割合

第1位 第三者決済(82.9%)
…アリペイ(Alipay/支付宝)やWeChat Pay(微信支付)など
第2位 ネットバンキング(クレジットカード、デビットカード)(65.3%)
第3位 クイック支払(53.8%)
第4位 携帯電話(52.6%)
第5位 現金引換(49.7%)
第6位 郵便局・銀行振込(14.4%)
第7位 商品券およびプリペイドカード(9.0%)
第8位 その他(0.6%)

出典:中国互聯網絡信息中心「2014年中国ネットショッピング市場研究報告」

https://www.jetro.go.jp/biz/sensor/special/2017/12/a93c240657c03189.html

約80%と圧倒的なシェアを占めているのが「第三者決済」です。第三者とは「第三者の独立機構」という意味で、その第三者が国内外の大型銀行と契約することで提供する取引支援サービスのことを意味しています。具体的にはAlipay(アリペイ・支付宝)やWeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)などを指します。

ネットショッピングの決済手段といえば日本ではクレジットカードのイメージが強いですが、中国ではこうした第三者決済が多くのシェアを誇るという特徴があります。

もちろん中国でもクレジットカードのシェアも高く、同時にデビットカードの利用も多くなっています。クイック支払や携帯電話など手軽な決済方法が現金や銀行振込などよりも強いのが特徴です。

2.それぞれの決済手段の特徴について

では中国の越境ECにおける上位5位の決済手段について、それぞれの特徴をご紹介していきます。

2-1.第三者決済

先述の通り、中国で人気の第三者決済はAlipay(アリペイ・支付宝)やWeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)などのキャッシュレス決済です。

「第三者」とはAlipay(アリペイ・支付宝)を運営するアリババや、WeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)を運営するテンセントなどの企業のことです。

決済の仕組みを確認していきましょう。

消費者がECで商品を購入すると決めた後、第三者決済を選んで決済を行ったとします。そのとき、代金は商品を販売する店舗の口座へ直接振り込まれず、まず第三者の口座に振り込まれます。

すると、商品を販売する店舗に「振込完了」という通知が届きます。これにより代金が支払われたことが確認できるので、店舗側は商品を顧客へ発送します。代金が第三者から店舗側に振り込まれるのは、商品がきちんと顧客に届き問題がないことを顧客が確認し、第三者に対して「ちゃんと注文した商品が届き、中身も問題ありませんでした」という旨を伝えた後になります。

中国で『第三者が仲介する決済手段』が最も人気が高い理由は、トラブルが多いことが背景にあるといわれています。届いた商品が破損していたり、そもそも商品が届かなかったり、まったく異なる商品が届いたりした後で問い合わせても店舗はすでになくなっていたというケースも少なくありません。信頼の置ける第三者機関を挟むことで安心して購入できるのが第三者決済の特徴であり、人気を集めています。

2-2.ネットバンキング(クレジットカード、デビットカード)

クレジットカードは日本では当たり前のようにECで利用されていますが、デビットカードは日本ではそれほど普及していません。JCBが日本全国の20~60代の男女3,500人に対して行った2017年調査によると、クレジットカード保有率は85.1%だったのに対し、デビットカードは21.5%となっています。

それに比べると、中国ではデビットカードはポピュラーです。主なデビットカードに「銀聯カード」があります。中国銀聯の2016年時点の発表によると、中国国内の発行枚数はデビットカードが57億枚、クレジットカードが5億枚でした。

中国人消費者にとってクレジットカードとデビットカードは、ECでの決済に欠かせない手段といえます。

2-3.クイック支払

クイック支払とは、あらかじめ取得したアカウントに対して金融機関のキャッシュカードの番号や携帯電話番号を登録しておくことで、支払い時にパスワードと認証コードを入力するだけで金融機関の口座から即時引き落としされる決済手段です。

デビットカードと同様にあらかじめ口座にお金を入金しておく必要がありますが、デビットカードは中国では広く普及しているためクイック支払についても特に支障はなく、慣れ親しんだ方法であるようです。

2-4.携帯電話

携帯電話を利用した支払い方法のことです。第三者決済と重複している部分もありますが、携帯電話で手軽に決済できることからEC利用では便利に活用されているようです。

2-5.現金引換

現金引換とは、いわゆる代金引換、代引、着払いです。届いた商品と引き換えに現金でお金を払います。

3.中国ECで人気の決済手段

中国では具体的に、どのような決済手段が主流なのでしょうか。

中国では、銀聯カード、Alipay(アリペイ・支付宝)、WeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)の3つの決済が主流といわれています。

この3つが中国国内の決済手段の大きなシェアとなっていることから、中国での越境ECサイトを運用する際には押さえておくべき手段といえます。

3-1.銀聯カード

先述の通り、中国では人気のデビットカードです。2018年、中国本土以外の48国と地域で発行されたUnionPay(銀聯)カードの累計発行枚数は、1億枚を突破したことが公式発表されています。

また2018年に中国銀聯(China UnionPay)が公表した取引データによれば、2017年の銀聯の決済ネットワークを介した決済額は93兆9千億元(日本円で約1,630兆円)、前年同期比28.8%増でした。

増加の背景として、銀聯Mobile QuickPass、銀聯QRコード決済等のモバイル決済が急速に普及したことが挙げられています。

3-2.Alipay(アリペイ・支付宝)

中国EC最大手のアリババグループによるモバイル決済サービスで、中国の2018年のモバイル決済金額の約4,709兆円のうちアリペイが占める決済額シェアは54%に達したといわれています(※)。

Alipay(アリペイ・支付宝)の公式サイトによると、中国消費者に最も使われているモバイル決済サービスであり、ショッピング・食事代・交通費のほか屋台での買い物やお小遣いのやりとりまで生活のあらゆるシーンで浸透しているといわれています。

※新華網ニュース (2019年3月21日)、「中国モバイル決済市場モニタリング報告書 2018年第 4 四半期」 (Analysys易観調べ、2019年3月26日)より

中国越境ECに取り組む際、まずはAlipay(アリペイ・支付宝)の導入は必須といえそうです。

3-3.WeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)

WeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)は、WeChat(微信・ウィーチャット)というSNSを提供するテンセント社によるモバイル決済サービスで、Alipay(アリペイ・支付宝)の次にシェアを占める決済手段です。

WeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)のユーザー数は非公開ですが、WeChat(微信・ウィーチャット)のユーザー数は2019年7月時点で11.18億人とされています。

利用者はあらかじめWeChat(微信・ウィーチャット)の会員となり、銀行口座との紐付けなどを行うことで、WeChat(微信・ウィーチャット)のペイメント機能を利用できます。これを用いるとECや店頭での支払い手続きが可能となります。

WeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)もAlipay(アリペイ・支付宝)同様、中国越境ECには欠かせない決済手段といえます。

またWeChat(微信・ウィーチャット)を使ったプロモーションを行うことも可能である上、WeChat(微信・ウィーチャット)内に越境ECサイトを構築するサービスもあります。WeChat Pay(ウィーチャットペイ・微信支付)と合わせて活用することで、より集客効果が期待できます。

4.まとめ

中国の越境ECでは、確実に商品が顧客の元に届いてはじめて店舗へ代金が振り込まれる第三者決済が主流になっています。これは、詐欺や偽造品などの多い中国だからこその信頼性をより多く求めるしくみといえます。

また第三者決済に押されてはいるものの、デビットカードが相変わらず多く利用されていることは、日本と異なる点であることから注目したいところです。消費者が決済しやすいものを導入することで、成果につながるでしょう。

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