1. 11月11日だけじゃない!中国ECサイト大型セールの日
1-1. 12月12日
12が二つ並んだこの日も、中国ECサイトでは多大なシェアを誇るアリババ社がスタートさせた大型セールの日です。11月11日の「独身の日」と同様、中国ECサイトが活性化し、「ネットショッピングの日」として楽しまれています。
その始まりは2012年に、アリババ社が立ち上げたECサイト「Taobao(淘宝/タオバオ)」でイベントが行われたこと。これをきっかけに、他の中国ECサイトでも、販促キャンペーンを実施し、大型セールを開催するようになりました。
Taobao(淘宝/タオバオ)は「CtoC」という消費者間取引の形式を持つECサイトで、無料で個人が出店できます。中国ECへ進出したいと考える日本の企業が、Taobaoに個人として登録・出店し、試験的に商品を販売する例も多くあるといわれています。取り扱われている品はファッション衣類、アクセサリー、玩具、電化製品など多岐に渡ります。特に12月12日に開催される「ダブルトゥウェルヴ(双12)」と題されたイベントは巨大で、Taobao(淘宝/タオバオ)全体がセール一色で彩られます。
1-2. 2月の旧正月(春節)と10月1日の国慶節
中国には、もともと「旧正月(春節)」をはじめとした重要視されている祝祭日が複数あります。
旧正月は、2月の初旬の6日間ほどに当たる中華圏では非常に重要な祝祭日です。毎年日付が異なるため、12月の初頭に政府から発表されます。2016年は2月7日から2月13日でした。この旧正月の期間は、毎年、中国の実店舗はもちろん、中国ECでも大型セールが開催されています。
また、他にも、建国記念日である10月1日の「国慶節(こっけいせつ)」にも中国ECサイトが活性化します。この10月の国慶節(こっけいせつ)を皮切りに、11月の独身の日、12月12日、そして2月の旧正月と続く10月~2月までの期間は、特に中国ECサイトが大幅値下げをし、中国の人たちも購買意欲が高まる時期となっています。
中国ECサイトへ何らかの形で進出している日本企業はもちろん、インバウンド施策にも力を入れたい期間といえます。
1-3. 6月18日
この「6月18日」という何ということのない日に見える日も、あることを祝って中国ECサイトが盛り上がります。この日は、「京東(ジンドン)」という中国の大手ECサイトの設立日であり、2004年の設立以来、6月18日前後の期間には、各中国ECサイトで大型セールや販促イベントが開催されています。
1-4. 縁起の良い「8」や「6」が付く日
もともと、中国では、「8」や「6」という数字が好まれています。特に「8(バ)」は、「拡大する」「儲かる」「財を成す」という意味のある「发(發)(ファ)」の発音と似ていることから、縁起が良い数字ととらえられています。
「6(リュー)」も同じく、その発音から「「流(リュー)」や「溜(リュー)」といった、「流れる」「なめらか」という言葉と結びつけられています。これらは、「滞りない」「順調」「スムーズに進む」という良い意味合いから、好まれる数字となっているようです。
このことから、「8」や「6」のつく日は、縁起が良いという理由で、キャンペーンセールや販促イベントを実施する中国ECサイトも多くあります。